2009年4月 7日

巷で白熱中の

テイルズオブヴェスペリアの移植から思うことなどを。
昨年のお気に入りゲームランキングみたいなものを以前書いていますが、ヴェスペリアはその中でも二位という位置付けで書かせていただきました。
久々に「RPG面白いなー」と思わせてくれた作品で、テイルズシリーズに対しての信頼も持ち直したものです(その二ヶ月前にラタトクスでがっくりしていたこともありますが)

トラスティベルが移植されたように、こうなることは時間の問題であったことは否めません。
とはいえ、もううんざりなのは「完全版」商法。
正直な話、最初に付いてきてくれたユーザーを裏切っているとしか思えない「完全版」商法は大嫌いです。
メーカーの方に聞きたいのですが、最初に付いてきてくれたユーザー(ファン)をばさっと切って別のハードに追加要素を盛り込んで出すというのはどういう気持ちなんでしょうか。
昔からそうなのですが「最初に買ったら損をする」ということが多い気がします。
特に廉価版になるのが早い作品は半年程度で廉価になる。
それでも、発売日に買ったユーザーには何もない。
新品で定価だとしたら3分の1に近い価格で半年待てば遊べてしまうことを考えたら「売り上げが伸びればそれでいいのか?」という気にもなります。
いや、実際問題売れなきゃ次が作れないわけで納得してますけど・・・。
でも、ショップでバイトをしていたことがあるからわかりますが、廉価になる情報が下りてくるのはそんなに早いわけでもなく。そこから多少値引きしたって売れるわけもなく、結局廉価版発売と同時に通常版の値段を下げるしかなかった、そんな結果を何度も見てきています。

発売日に購入して、よほど満足したものでない限りこういう後からの戦略にがっくり来るわけで・・・メーカーも迷走してるし、ユーザーも精一杯それに付いていこうとしているから余計におかしくなっているような気が。
ユーザーの精一杯、というのはよく言われる信者みたいな人達ですかね。別にハード全部揃えたって大した金額じゃないんだから、欲しいソフトが揃ってきたら買えばいいじゃないか、と思うのですが・・・。

今回の原因は、PS3が思いのほか伸び悩んでいる、Xbox360の囲い込みが結構頑張った、そしてWiiでソフトを出しても思ったように売れない、という負のスパイラルが原因だと思っています。
圧倒的な勝者がいれば、ソフトも全て集まって幸せな結果になっていたのかもしれません。
そうだったら、ハードを買うのも一つに集約されますからね。

とはいえ、それぞれに長所があってそれを気に入っているからこそ余計に難しい。
どういう売り方をして、利益を上げて、買ったユーザーも納得できる、その当たり前の循環が崩壊しているからこそ、何かを変えていかなきゃならないんでしょうね。

最後に書いておくならば、ごちゃごちゃ追加要素が増えても、個人的にはPS3のヴェスペリアは買いません。廉価が出たら考えます。
去年遊んだ感動が上書きされてしまうようなことはないだろうし、逆に追加されることで頭の中で補完していたものが正式に出てしまってがっかりするかもしれない。
そう思うと、楽しい思い出はそのままにして、完全版商法で振り回すメーカーに付き合うのは止めておく、という方針でいようかな、と思っています。

トラスティベルもそうでしたので、今回もきっと何かテイルズ恒例の特典DVDとかつけて売ると思いますが・・・そこまで付いていく気はしないんで。
かといって、もしもXbox360に追加DLCとして配信されてもそれはそれでもういいや、という気がしているのも事実。
一回で楽しませて下さいよ、という気持ちです。
でも、ヴェスペリアは本当に面白いので、新規に始める方にはぜひお勧めしたいです。
そういう点で、なんか言葉がまとまらないですね・・・いい作品だからこそ残念。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://ymzk.biz/cgi/mt/mt-tb.cgi/145

コメントする