おことわり
今回の感想は多分にネタばれを含めておりますので、以下の内容を全て反転しております。
これから鑑賞する方はご注意下さい。
さて、皆さんは気に入った映画を複数回観に行く、ということはありますでしょうか。
個人的には、結構あるのですがそれでも基本的には二回。
うわっ、これ面白いよ!!と思ってDVDになる前にもう一度映画館で、という形で二回観る作品はあるものの、三回以上になるとそれは稀です。
それこそ劇場で三回観た作品といえば、今までに二作品しかありません(それだけでも異常ですが)
そのうちの一つはバカみたいに観たこともあり、実に映画館で八回・・・(汗)
アホすぎるけど、好きなんだから仕方がない。
と、いうことでサマーウォーズ感想、一気に行きます。
冒頭の入り方、あれが色んな作品でもよくある見せ方ですが仮想空間?アバター?という感じになっちゃう人への説明が丁寧にされていて良い入り方です。
そこからOverture of the Summer Warsの流れる場面への繋がりが素晴らしい。
あの音楽と共に流れていくキングカズマのシーンがこういうゲームやってみたいなぁ、と思わせてくれてそこから楽しくなります。後半の戦いでも勝ち目のない状態で突っ込んでいく状態が凄かった。
以下全部書いてしまいそうなのでここで一旦区切りまして・・・。
侘助の花札勝負で「勝ち逃げ」という言葉が出てきます。
個人的には栄と健二の花札勝負、栄が死ぬ前の最後の笑顔を見せるところですがこの約束も勝ち逃げですよね。
こういうところでリンクさせているのかな?と深読みしたのですがいかがでしょうか。
合戦はやはりあの超巨大PC、そして反応速度重視のブラウン管ディスプレイを要求とか「だよね!」と思える人にはより楽しめる部分。
携帯、DSでも使えるOZの世界は現実的な未来なのかもしれません。
そして変身シーンがまさにセーラームーンか!というところに笑ったりしながらも、アバターへのプレゼント、という使い方がOZという空間にマッチしてるなぁ、と思いました。
世界中の人が花札のルールを知っているのかは疑問ですが、そんな些細な事は気にしないでいいんです。
そして最後の部分。
お誕生日を祝って、そこで新しい恋が始まって。
流れてくる山下達郎さんの「僕らの夏の夢」。
この一連の流れがスカッと夏に観るべき作品であり、歌の余韻に心地よさを感じ続けて。
ドキドキ、ワクワクが止まらない作品に久々に出会ったことは自分の中に大きな衝撃を与えています。
ほぼ確定事項ですが、まだあと二回は観るのでそこでもうちょっと分析しておこうと思っています。
すでに絵コンテ集とかも読破しているくらいはまってますが、いつでも観たい作品としてかなり心に残る名作だと思っています。