2012年2月29日

うるう

小林賢太郎さんの笑いは誰かをいじめて作るものではなく、「なるほど!」と唸るものばかり。
だから、観ていてとても清々しく笑える。
そこにたどり着くには観客側もある程度笑いに対する知識が必要なのですが、それが重なると本当に面白い。

本作でも色々と考えさせられるところが多かったのですが、本作は映像化されないというのも大きなポイント。
「体感してください!」という小林さんの言葉通りそのライブ感が非常に新しい楽しさでした。

今日はなんと千秋楽でうるう日。
ここまで計算されていたのかな、と思う反面そんな深く勘繰る必要もなく面白い作品でした。
15分拍手をし続けても納得できる面白さ。
ここには日本語の良さがちりばめられています。

2012年2月 3日

ネガヒーロー

プロペラ犬第4回公演「ネガヒーロー」、楠野さん脚本ではなくなんと水野さん脚本初挑戦作。
ちょっと長いと感じたもののど直球な内容で十分に楽しむことが出来ました。
楠野さんの若干変化球が入った笑いが削がれてもっと素直に伝えている感じ。

そういった点では「これもしっかりプロペラ犬」という感想です。
小劇場の魅力ってなんだろう、と改めて考えてみたのですが一人の役者さんが芝居中にたくさんの役を演じる作品があったり、一人の人物としてしっかり通す作品があったり、大きくはここで分かれていますけどそこに馴染めるかで楽しさは変わります。
個人的には前者の方がより好きです。
頭の中で「ああ、この人がこうつながっていたのか!」と脚本の楽しさを含めて楽しさが広がると思ってます。

さぁ、次回のプロペラ犬はどうなりますか。
初めて大阪HEP HALLで楽しみましたが、今後にも期待しています。

2012年1月20日

90ミニッツ

三谷幸喜生誕50周年企画4本目、最後の舞台「90ミニッツ」。
濃密な二人芝居、90分一本勝負。
中央に流れる水は命の証。
誰が悪いわけでもない、生き方の違いがかみ合わずどう決断をするべきなのかを時折笑わせ、深く考えさせる作品でした。

これで4作品制覇!!
震災前日に観た国民の映画、引越し直前に観たベッジ・パードンなど、本当に一年の間に様々な出来事がありすぎた気がします。
さて、今後はゆっくりとお芝居を楽しめたらいいな・・・。

2011年8月27日

ヨーロッパ企画「ロベルトの操縦」

ヨーロッパ企画、第30回公演作品という記念的な回数。
考えてみたら半分以上観に行っているはず・・・長く楽しんでおります。

東京よりも先に上演される本拠地京都での観劇、というのが初めてで本当にわくわくして劇場へ。
何よりもおおっ、と思わされたのが劇場のコンパクトさと相まって舞台が近い。

そこにあるロベルトが・・・でかい。
ロベルトってなあに?ですか。
ネタバレになっちゃうのでぜひ劇場で。

今回の作品には動きがたくさんあって昨年のサーフィンUSBよりも好み、そして面白かったです。
次回作にも期待しつつ、これからのヨーロッパ企画そのものが楽しみです。

そしてやっぱり・・・京都、面白いです。

2011年8月13日

ニッポンの河川「大きなものを破壊命令」

さて、そんなびっくり報道を知った朝から夜に時間は流れていきまして、夜は今年に入ってからよく通うようになったこまばアゴラ劇場にてニッポンの河川「大きなものを破壊命令」を観劇してきました。

ニッポンの河川については何度かここでも推してますが、役者が照明、音響までやっているというのがウリです。
今回は客演二人招いて合計四人の女性が繰り広げるお芝居。
これがもう・・・面白い。
細かいツボまで刺激されて「やっぱりこのユニットはまだまだ追い続けたい!」と改めて思うくらい面白いのです。

演劇もそうですが楽しいと感じられるかどうかは人それぞれ。
なので万人に受け入れられるわけでもないと理解しています。

一人何役?という目まぐるしい展開を受け入れられる人はぜひ一度触れてほしいユニットです。
今作は今までで一番面白かったかも。

2011年7月 9日

東京オリンピック生まれの男

本来3月に上演される予定だったウッチャン一人舞台。
この時期に振替公演となり引っ越し日的に難しいと思っていましたが無事に観ることができました。

東京オリンピックが行われた年に生まれたある男の物語。
なんでも一番になることを目指した男の物語。

その時代に合わせた楽曲に反応したり、歌あり踊りありの展開でずっと笑いっぱなし。
次なる挑戦を心から楽しみにしています。

2011年7月 6日

ベッジ・パードン

三谷幸喜生誕50周年祭り、舞台4本が上演される今年の3本目がこのベッジ・パードン。
最初に感じたのは「あれっ、最近のと違う」という感覚。
わくわくして、笑い所も沢山あるのに何かすっと入ってくる。

5人の出演者でとてもシンプルな話だなぁ、と思っていたのですが・・・そう、ど直球なのです。
言葉を伝える。
そして、出会いから別れまでが温かくて切ない。
そんな三谷さんのラブストーリーを観たのは初めてで「ああ、なるほど!」と納得したときにはとても良い舞台だったと思うことができました。

震災後、何を見せるべきかというところで方針を変えた結果ということですが、今だからこのような話を観ることが出来たのも幸せです。

ちなみに、浅野さんの無駄遣い。というコメントで一緒に観に行った方と一致しました。
何故そういうコメントかというと浅野さんは一人○役を演じているのですが○に入る数が強烈で・・・それも話の中に笑いとして加わっていることで役者の底力を見せてくれる、凄い方でした。

昨日のとある話に続いてこちらでも『言葉』の重要性を改めて認識して、それを力強く押し出していく勇気をもらえたことでやる気も完全復活です。

2011年2月20日

大地をつかむ両足と物語

ニッポンの河川というユニットを知ったのはピチチ5の舞台を観たことがきっかけ。
そこから福原さんの演出、脚本の面白さに触れて行ける限り様々な作品を観に行っています。

そんな中、前回の公演を観て衝撃を受けたのがこのニッポンの河川。
前回は「テキサスチェーンソーマサカリ」という作品だったのですが、役者自身が舞台に設置されたあちこちのスイッチで照明、音楽を操る。

そして照明で場面転換されると同時に役と場所が変わる。
この切り替わりについていける人ほど目一杯楽しめる作品。
今回もそれは変わっておらず、それぞれがテープレコーダーを持ち演技をしながらテープを入れ替えてBGMまで流す。

展開される約一時間の公演はじわじわと来る笑いにいい刺激を受けました。
前回も同じ場所(渋谷にあるギャラリー ル・デコ)だったのですが、今年は8月に最近よく行っているこまばアゴラ劇場で新作の上演も決定しています。
これは行かなくては!と今から楽しみにしています。

2011年1月13日

ろくでなし啄木

今年は三谷幸喜誕生祭(50周年)という企画で舞台4本、映画公開などが行われる年です。
そして「ろくでなし啄木」はその舞台一本目。

藤原竜也さんの演技をテレビ、映画では過剰に感じることがあったのですが舞台で観るのは初。
その感想はただただ「凄い!」の一言。
舞台の世界で観る姿は繊細な演技としてしっかり楽しめて世界に引き込まれて素晴らしかったです。

お話自体も二幕に分けられた内容で、二幕の展開が予想を大きく裏切られる展開で最後まで読むことが出来ないところも良かったです。
一晩の物語がとてもテンポ良く作られていて楽しめる作品です。

2010年12月20日

イメチェン~服従するは我にあり~

劇団「猫のホテル」の新作舞台。
ここ何年かほぼ全ての作品を観ている福原充則さんが演出をしている舞台です。
猫のホテル自体も好きなのですが、福原さんが演出という点で期待値が格段に上がったのは事実。
そして久しぶりのスズナリ。
下北沢は今年も何回か来ていますがスズナリは二年ぶりくらいです。

そのスズナリは小劇場よりは少し大きめの劇場で百人くらい入れるところなのですが、冒頭からスズナリの舞台に雨が降っているのを観て衝撃。
スズナリって雨も降らすことできるんだ、と初めての体験にただ驚くばかり。
しかも雨の後は大雪まで!
指定席が後ろで自由席が最前列だったのですが、大雪で自由席の方々が雪まみれに。
もの凄い光景でした。

お話自体も非常に面白く、二時間以上の作品で時間を感じさせない素晴らしい内容でした。
のし上がり、転落していく人生の物語・・・一人一人の役者さんが素晴らしいからこそより魅力的なお芝居に仕上がっています。
29日まで上演しておりますので興味のある方はぜひ!
演劇はよくわからないや、という人に気楽に観劇してもらいたい作品です。