2009年2月21日

泣ける映画

今年観た映画のお話、という内容でしたがその前に。
安易に泣かせる映画が増えてきて、その辺はちょっとがっかりしています。
個人的にホラーが大好きなので音楽が盛り上がってきたりするタイミングで「あー、来ますね!」というタイミングがわかるのですが、それと同じく泣かせる映画も「あー、フラグが立った」という感じで誰かが死ぬことで感動や涙を引っ張るのが多くて。。。
そういうのは、そろそろ飽きられてくるとは思うのですが、どうなんでしょうね。

本日書きたかった話は「誰も守ってくれない」です。
この作品は、テレビ局が主体で作った、という点に大きな意義があると思います。

過激で執拗なマスコミの追っかけ、そしてネットからの包囲・・・そこには恐怖感が滲んでいます。
でも、いつ誰が同じ境遇になってしまうのかはわかりません。
じゃあ、それを気をつけましょう、とかそういう話ではないですね。
「自分なりの正義」を振りかざしたら何でもやっていいのか、というところが大きく心に残ります。
たしかに、この方向と決めたら突っ走らなくてはどうにもならないこともありますが・・・。

そういう点で、映画を観ていて泣くというよりも、胸が痛かったです。
同じ境遇に置かれたら辛くて胃が痛いどころでは済まないはずの世界。
人の心へ土足で踏み込まれる恐怖。
それをあえてマスコミ側が作ったのですから、そこはきちんと見直し始めているのかな、と思いたいです。

ちなみに、もう再放送はないと思いますが、公開初日の夜に放送された「誰も守れない」を先に観てから映画を観るとより面白いです。
今後はテレビ局主体の作品はこうなるのかもしれませんね。
スペシャル版で盛り上げて、映画。
全部がこうなったらがっかりしますけどね。。。

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