2009年7月 3日

Dear Doctor

外にはお出ししてませんが、日々鑑賞した物を記録しているリストより今年の鑑賞本数30本目となったのはこの「ディア・ドクター」です。
「ゆれる」がしばらく心の中に様々な気持ちを残していた時期があり、西川監督の次回作はどんなのだろう、と楽しみにしていたのですが、個人的には「ゆれる」以上に面白かったです。

「ディア・ドクター」のポイントとしてはやはり笑福亭鶴瓶が演じる医師に対して、自分を置き換えることがスムーズにできること。
それは何かを殺しながら生きていたり、耐えていたりする人ほど共感できるものだと思います。
本物と贋物の境界線なんてあやふやでそれは人の主観で刻一刻と変化していくもの。
だからこそ、あの伊野という人物に対して尊敬や失望の視線が変化してきても納得してしまう説得力があるのだと思います。

ちなみにラストについては・・・個人的にはこうかな、という推測はしているのですがあの場面の捉え方も人それぞれだと思います。
今年の邦画でようやく突き抜けた面白さを味わえました。
興味のある方はぜひ劇場で。

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