2009年7月18日

アマルフィ 女神の報酬

楽しみにしていたからこその苦言、ということで・・・。

残念ですけど、これをシリーズ化したとしても全く魅力的に映らないのは何故でしょう。
多分、黒田というキャラがただの無機質なキャラに見えてしまったから、というのが大きいのかなと思っています。
もうちょっとだけ人との接し方が好意的に見えるシーンがあったらなぁ・・・。

冒頭から天海祐希の持っている携帯がN-02A(Air Blue)に視線が向いたのですが、結構携帯を握りしめたりしているシーンがあったので、N-02Aが目立つ目立つ。
そういうところも気になる人は気になるかと。

と、ここまで書いて本編の話に入ろうと思いますが、誘拐事件からテロへの繋がりが細切れで「えっ、そうなの?」と思う人が多い気がします。
途中で出てくる写真で目を凝らせば終盤の答えの時に改めて出る前に構図が見えてしまうので・・・。
ある人物の走り方がちょっと可愛らしくて笑ってしまうのですが、それくらいしか反応できるところもなく。

そしてなんといってもアマルフィビギンズの意味がない・・・。
CMでもやってますし、10年前に一人犠牲になってしまった、という点などを絡めるとかしてくれたらまだビギンズを観た価値というのはあると思うのですが、前日談なだけで本当に「観なくても問題ない」ものだったのがなんとも・・・。

正直不安だったのは真保裕一さんの脚本で映画化、という点でした。
真保裕一さんの作品はほとんど全て読んでいるくらい好きな作家さんですが、映画版ホワイトアウトの原作破壊っぷりに愕然とした過去があり、今回は映画ありきで作られた、という点で大丈夫かな・・・と思っていたのですが、やはり尺に収まりきらない情報がかなりあるのでは、と思う形になっていたのが残念です。
小説でシリーズが続くとしたらそれは歓迎ですが・・・。

昨年夏の「集う大捜査線」で言われていた「2009年の織田裕二スペシャル」がこのアマルフィだったわけで、その先にあるOD3に期待の方向性をスライドさせておこうと思います。
なんか良いところも書きたかったのにちょっと思いつかないです・・・景観は最高でした。行ってみたいなぁ、と素直に思える映像でした、とそこだけ褒めて終わります。

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